こんにちは、「やさしい学習塾」の加藤です。先日、解いてみた大学入学共通テストの理系教科で感じたことや得点についてシェアしたいと思います。
数学ⅠA:標準的。誘導が丁寧で解きやすいが文章量も多い
まずは数学からです。数学ⅠAは100点でした。数学ⅠAは全体的に誘導が親切でした。計算量も少なく、問題の構成が分かりやすかったと感じます。確率の設定には少し悩みましたが、全体的には素直に誘導に乗れるかどうかがカギになる問題が多かったと思います。文章量が増えたものの(活字を読むのが苦ではない私にとっては)、全体的には取り組みやすかった印象です。
数学ⅡBC:標準的。第5問など誘導が丁寧で解きやすいが文章量も多い
続いて数学ⅡBCですが、こちらも同様に丁寧な誘導があり、計算量も昨年より減っており、昨年よりも解きやすかったと感じました。選択の第4問~第7問では、第5問の統計の問題中に仮説検定の問題が出ており、好きでなかったため第4問、第6問、第7問を選択しました。しかし、飛ばした第5問を後からやってみると、誘導に乗れば簡単に解ける問題だったと気づきました。むしろ第7問の方が難しい問題でした。第7問も教科書にしっかり取り組んでいれば問題がない内容でしたが、今年の数学ではこの問題だけが難しかったかもしれません。
物理:難化。波は評価できず。それ以外の問題は「やや難」という感想
次に物理の得点は68点でした。初見の問題が減った印象がありますが、私は波の分野が苦手なため、厳しい結果となりました。物理の問題全体としては、2次試験対策がある程度できている受験生には高得点が取れる内容だったと思います。しかし間に合っていない人には難しい年だったと思います。特に、今年は理論計算を求める問題が多く、物理が苦手な受験生には厳しかったと思います。
化学:標準的。有機化学は評価できず。それ以外は思考力があれば戦えそう
続いて化学ですが、得点は63点でした。こちらは有機分野をあまり勉強していなかったため、有機化学分野では基礎的な問題しか取れずに苦しい結果になりました。今年の化学は問題文やグラフから読み取る力が求められる問題が多かったため、読解力や思考力のある受験生には取り組みやすかったのではないかと思います。・・・私は有機化学の復習をしなければならないと痛感しました。
情報:なにこれ定期テスト? 教科書をパラ読みして論理的思考があれば解ける
最後に情報の科目ですが、98点でした。初めての試験でどうなるかと思いましたが、この教科の難易度設定はどこを目指しているのでしょうか? 私は第1問の問4で不注意のミスで満点を逃しましたが、読解力があれば100点近い点数が出ているのではないでしょうか? 今回の情報は共通テストに入れる意義を疑問視されるような難易度でした。情報の試験を継続するのであれば、来年以降は今年に比べてかなり難化する可能性があるかもしれません。
総じて、2日目の理系教科は、理科がやや難という印象になりました。不得意分野を残すとこういう目に遭うという典型例ですね。数学は誘導が親切だったため、素直に誘導に乗ればスムーズに解き進められた受験生が多かったのではないでしょうか? しかし、物理や化学に関しては、しっかりと準備をしておく苦手を潰しておく必要があると再確認しました。
これからも受験を控える皆さんにとって、各科目の特性を理解し、戦略を練ることが重要です。それでは、またお会いしましょう!
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