こんにちは。やさしい学習塾『 il campiello 』(いるかんぴえっろ)の加藤です。
夏休みも終わりましたね
中学3年生は運動部の部活動も引退し、受験モードに切り替わっていることと思います。今年の当塾では夏休みから新規の3年生が増えたため、受講料据え置きの週3の特別スケジュールを組むことになりました。
また、本来ならば中学3年生で1クラスにするところですが、今年度はスケジュールの余裕もありましたので、日田高志望クラスとそれ以外のクラスとに分けることができました。
当塾では毎年こうなるわけではありませんが、同学年の生徒さんが増えたときの特典?のひとつだと思います。
きっちり復習から
今年は週3授業を設定することができましたので、中学1年生の範囲から数学・英語の復習をしております。これは日田高志望組もそれ以外も同じです。違いは進度と深度でしょうか。日田高志望組は進度が速く、要求する内容も深いものにしています。
一方で日田高以外を志望するクラスは、少しゆっくり目で内容の難度も取捨選択をしながら進めています。どちらのクラスにおいても1年生の分野でも思い違いや忘れていることは少なくありません。セミナーと問題演習を通して再度の復習をし、基礎知識の徹底を図っています。
練習での失敗はうれしいこと
私が塾でみんなに言っていることの1つに「問題演習で間違うことは嬉しいこと」というのがあります。
これは真剣にやって間違えばそれを修正して自分が成長できるということです。受験までに自分のレベルを上げればいいのですから、どんどんチャレンジして、どんどん間違えて、間違って覚えていたことをどんどん正しい知識に修正してほしいと思っています。
この時期に自分のわかるところだけ、やさしく思えるところだけやっていませんか? わかるところだけやって全部マルになっても習熟度が多少上がるだけで、新しく出来るようになる分野や問題は増えません。
ぜひとも今のうちに苦手なところ、難しく感じるところに挑戦してレベルを上げてほしいと思っています。
努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。
日本の小説家である井上靖氏は『努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。』といいました。塾で教えていてもこれには大きく賛意を表明せざるを得ません。
努力する人は「こうなりたいんだ」「この学校に行きたいんだ」と希望を語り、「だから何をすればいいですか?」と希望を現実にするために自発的に行動する人が多いです。
一方で怠ける人は「学校が忙しくて」「宿題が多い」「問題が難しい」「意味わからん」「自分はバカだから」などと希望ではなく不満や愚痴がまっさきに出てくる人が多いです。
自分の希望を現実にするために、まずはそこから考え方の改善をしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに井上靖といえば・・・
その文体は抑揚の少ない淡白な表現に終始し、盛り上がりに欠けて読みにくいという評価があります。しかし、これは勢いがないわけではなく精緻に練り込んだ物語を無駄をそぎ落とした文章で表現することで、物語自体を純粋に楽しむための努力の結果だと思っています。
ひとたび井上靖氏のこの淡白な語り口に隠れた面白さに気づけば、ハマること請け合いです。井上靖氏の作品では「天平の甍(てんぴょうのいらか)」を非常に気に入っています。未読の方は是非お試しください。私は中学2年生の夏休みにこの作品を初めて読みました。
最後まで読んでくださってありがとうございました
今後ともやさしい学習塾『 il Campiello 』(いるかんぴえっろ)をどうぞよろしくお願いします。
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