はじめに
こんにちは。やさしい塾の塾長です。
このブログは、生徒のみなさんに向けて、
私から静かに届けたいことを、ぽつりぽつりと綴っていく場所です。
誰かを驚かせるような実績があるわけでも、
すごく目立つ塾というわけでもありません。
正直なところ、塾らしくない塾です。
面接に来てくれたお父さん、お母さんを前にして、私は君に、まずこう聞きます。
「塾に来たい?」「勉強、したい?」
もしも君がそう思っていないなら、
「通わなくてもいいんじゃないですか?」って、こちらから言うこともあります。
それくらい、ちょっと変な塾です。
けれど、それでも――
ここには、「誰かの問いに、まっすぐ向き合おう」とする大人がいます。
それだけは、24年ずっと守ってきたことです。
やさしい学習塾のやり方
やさしい学習塾は、いわゆる“王道の塾”ではありません。
ガリガリ勉強して、上の学校へまっしぐら。
そういうやり方を否定するつもりはありません。
必要なら、やさしい学習塾でもそれを支えることはできます。
でも、私はあまりそれを「おもしろい」と思えないんです。
「やらなきゃいけないからやる」
「がんばったら褒められるからがんばる」
そうやって動いている君たちの姿を、横から見ていると、
本当に大切なものを置き去りにしている気がしてしまうんです。
やさしい学習塾が大切にしているのは、
「おもしろいかどうか」「やりたいかどうか」
そんな、“君自身の感覚”です。
たとえ間違っていても、勘違いでもかまいません。
「なぜそう思ったのか」「どうしてそう考えたのか」
その“問いのかけ方”こそが、君自身の学びになります。
だから、問題を解いて答え合わせをして、それで終わる授業は、
私は、あまり好きじゃありません。
やさしい学習塾では、
「どう思った?」「本当にそうかな?」という問いを交わしながら、
一緒に、少しずつ前へ進んでいきます。
成績よりも、まず自分を信じること
だから、やさしい学習塾では、
「こうすれば成績が上がる」みたいな話は、あまりしません。
もちろん、そういうことも必要な場面はありますし、
やり方がわからないときは、ちゃんと一緒に考えます。
でも、それだけだと、どこか“表面だけ”の学びになってしまう気がするんです。
私は、君たちが「自分をちょっと信じてみる」ことのほうが、ずっと大切だと思っています。
誰かに評価されるよりも前に、
自分が「これでいい」と思えること。
たとえ小さな一歩でも、「できたかも」と思えること。
そうやって、君自身が君の味方になれること。
勉強って、本当はすごく個人的なものです。
答えを覚えることよりも、
「どうしてそうなってるんだろう」と思ったり、
「ここ、なんか好きだな」と感じたり。
そんな気持ちをちゃんと受け止めながら進んでいけるなら、
きっとそれは、人生にもちゃんとつながっていく。
変化の瞬間が生まれる場所でありたい
たとえば、誰にも言えなかったモヤモヤを、
ふとした拍子に話せるようになったり。
ずっと分からなかった問題が、
ある日、静かに“腑に落ちる”瞬間が訪れたり。
そんなふうに、自分の中で何かが少しずつ変わっていく。
そういう時間が、この塾で静かに生まれていったら、
それがいちばん嬉しいことだと私は思っています。
塾という場所が、「また勉強か」と思うだけの場所になってしまわないように。
私は、そう願っています。
ようこそ、“うち”へ
勉強のことでも、それ以外のことでも。
聞きたいことがあれば、いつでも声をかけてください。
すぐに答えが見つからないこともあるかもしれません。
それでも私は、君の言葉に耳を澄ませ、考えつづけます。
疲れたとき。
何がしたいのかわからなくなったとき。
それでもどこかで、
「かわりたい」と思っているなら。
「問いを持ち続ける人になりたい」と思っているなら。
ようこそ。
ようこそ、“うち”へ。
あとがき
これは、生徒の皆さんに向けたブログの第1回です。
届くところに、ちゃんと届けばいいなと願っています。
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